夜あるき

永井 荷風 完結 全1話 3,945字 約8分 2010年2月1日 更新

余は都会の夜を愛し候。燦爛たる燈火の巷を愛し候。 余が箱根の月大磯の波よりも、銀座の夕暮吉原の夜半を愛して避暑の時節にも独り東京の家に止り居たる事は君の能く知らるゝ処に候。 されば一度ニユーヨークに着して以来到る処燈火ならざるはなき此の新大陸の大都の夜が、如何に余を喜ばし候ふかは…
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底本: 日本の名随筆72 夜(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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