3話 婦系図(3)
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「昨日は母様が来て御厄介でした。」
と、今夜主税の机の際に、河野英吉が、まだ洋服の膝も崩さぬ前から、
「君、困ったろう、母様は僕と違って、威儀堂々という風で厳粛だから、ははは、」
と肩を揺って、無邪気と云えば無邪気、余り底の無さ過ぎるような笑方。文学士と肩書の名刺と共に、新いだけに美しい若々しい髯を押揉んだ。ちと目立つばかり口が大いのに、似合わず声の優しい男で。気焔を吐くのが愚痴のように聞きなされる事がある。もっとも、何をするにも、福、徳とだけ襟を数えれば済む身分。貧乏は知らないと云っても可いから、愚痴になるわけはないが、自分の親を、その年紀で、友達の前で、呼ぶに母様をもってするのでも大略解る。酒に酔わずにアルコオルに中毒るような人物で。
年紀は二十七。従五位勲三等、前の軍医監、同姓英臣の長男、七人の同胞の中に英吉ばかりが男子で、姉が一人、妹が五人、その中縁附いたのが三人で。姉は静岡の本宅に、さる医学士を婿にして、現に病院を開いている。
南町の邸は、祖母さんが監督に附いて、英吉が主人で、三人の妹が、それぞれ学校に通っているので、すでに縁組みした令嬢たちも、皆そこから通学した。別家のようで且つ学問所、家厳はこれに桐楊塾と題したのである。漢詩の嗜がある軍医だから、何等か桐楊の出処があろう、但しその義審ならず。
英吉に問うと、素湯を飲むような事を云う。枝も栄えて、葉も繁ると云うのだろう、松柏も古いから、そこで桐楊だと。
説を為すものあり、曰く、桐楊の桐は男児に較べ、楊は令嬢たちに擬えたのであろう。漢皇重色思傾国……楊家女有、と同一字だ。道理こそ皆美人であると、それあるいは然らむ。が男の方は、桐に鳳凰、とばかりで出処が怪しく、花骨牌から出たようであるから、遂にどちらも信にはならぬ。
休題、南町の桐楊塾は、監督が祖母さんで、同窓が嬢たちで、更に憚る処が無いから、天下泰平、家内安全、鳳凰は舞い次第、英吉は遊び放題。在学中も、雨桐はじめ烏金の絶倍で、しばしばかいがんに及んだのみか、卒業も二年ばかり後れたけれども、首尾よく学位を得たと聞いて、親たちは先ず占めた、びきで、あおたんの掴みだと思うと、手八の蒔直しで夜泊の、昼流連。祖母さんの命を承けて、妹連から注進櫛の歯を挽くがごとし。で、意見かたがたしかるべき嫁もあらばの気構えで、この度母親が上京したので、妙子が通う女学校を参観したと云うにつけても、意のある処が解せられる。
「どうだい、君、窮屈な思いをしたろう。」
親が参って、さぞ御迷惑、と悪気は無い挨拶も、母様で、威儀で、厳粛で、窮屈な思いを、と云うから、何と豪いか、恐入ったろう、と極めつけるがごとくに聞える。
例の調子と知っているから、主税は別に気にも留めず、勿論、恐入る必要も無いので、
「姑に持とうと云うんじゃなし、ちっとも窮屈な事はありません。」
机の前に鉄拐胡坐で、悠然と煙草を輪に吹く。
「しかし、君、その自から、何だろう。」
とその何だか、火箸で灰を引掻いて、
「僕は窮屈で困る。母様がああだから、自から襟を正すと云ったような工合でね。……
直の妹なんざ、随分脱兎のごとしだけれど、母様の前じゃほとんど処女だね。」
と髯を捻る。
十四
「で、何かね、母様は、」
と主税は笑いながら、わざと同一ように母様と云って、煙管を敲き、
「しばらく御滞在なんですかい。」
「一月ぐらい居るかも知れない、ああ、」と火鉢に凭掛る。
「じゃ当分謹慎だね。今夜なぞも、これから真直にお帰りだろう、どこへも廻りゃしますまいな。」
「うふふ、考えてるんだ。」とまた灰に棒を引く。
「相変らず辛抱が出来ないか。」
「うむ、何、そうでもない。母様が可愛がってくれるから、来ている間は内も愉快だよ。賑じゃあるし、料理が上手だからお菜も旨いし、君、昨夜は妹たちと一所に西洋料理を奢って貰った、僕は七皿喰った。ははは、」
と火箸をポンと灰に投て、仰向いて、頬杖ついて、片足を鳶になる。
「御馳走と云えば内へ来るめ組だが、」
皆まで聞かず、英吉は突放したように、
「ありゃ君、もう来なくッても可いよ。余り失礼な奴だと、母様が大変感情を害したからね、君から断ってくれたまえ。」
と真面目で云って、衣兜から手巾をそそくさ引張出し、口を拭いて、
「どうせ東京の魚だもの、誰のを買ったって新鮮いのは無い。たまに盤台の中で刎ねてると思や、蛆で蠢くか、そうでなければ比目魚の下に、手品の鰌が泳いでるんだと、母様がそう云ったっけ。」
め組が聞いたら、立処に汝の一命覚束ない、事を云って、けろりとして、
「静岡は口の奢った、旨いものを食う処さ。汽車の弁当でも試たまえ、東海道一番だよ。」
主税はどこまでも髯のある坊ちゃんにして、逆らわない気で、
「いや、何か、手前どもで、め組のものを召食って、大層御意に叶ったから、是非寄越してくれと誰かが仰有るもんだから取あえず差立てたんだ。御家風を存じないでもなかったけれども、承知の上で、君がたってと云ったから、」
「僕は構わん。僕は構わんが、あの調子だもの、祖母さんや妹たちはもとよりだ。故郷から連れて来ている下女さえ吃驚したよ。母様は、僕を呼びつけて談じたです。あんなものに朋輩呼ばわりをされるような悪い事をしたか。そこいらの芸妓にゃ、魚屋だの、蒲鉾屋の職人、蕎麦屋の出前持の客が有ると云うから、お前、どこぞで一座でもおしだろう、とね、叱られたです。
僕は何、あれは通りもんです。早瀬の許へ行っても、同一く、今日は旨えものを食わせてやろう。居るか、と云った調子です、と云ったら、母様が云うにゃ、当前だ、早瀬じゃ、細君……」
と云いかけて、ぐっと支えたが、ニヤリとして、
「君、僕は饒舌りやしないよ。僕は決して饒舌らんさ。秘密で居ることを知ってるから、君の不利益になるような事は云わないがね、妹たちが知ってるんだ。どこかで聞いて来てたもんだから、ついね、」
と気の毒そう。
「まあ、可い、そんな事は構わないが、僕と懇意にしてくれるんなら、もうちっと君、遊蕩を控えて貰いたいね。
昨日も君の母様が来て、つくづく若様の不始末を愚痴るのが、何だか僕が取巻きでもして、わッと浮かせるようじゃないか。
高利を世話して、口銭を取る。酒を飲ませてお流頂戴。切々内へ呼び出しちゃ、花骨牌でも撒きそうに思ってるんだ。何の事はない、美少年録のソレ何だっけ、安保箭五郎直行さ。甚しきは美人局でも遣りかねないほど軽蔑していら。母様の口ぶりが、」
とややその調子が強くなったが、急に事も無げな串戯口、
「ええ、隊長、ちと謹んでくれないか。」
「母様の来ている内は謹慎さ。」
と灰を掻きまわして、
「その代り、西洋料理七皿だ。」と火箸をバタリ。
十五
「じゃあ色気より食気の方だ、何だか自棄に食うようじゃないか。しかし、まあそれで済みゃ結構さ。」
「済みやしないよ、七皿のあとが、一銚子、玉子に海苔と来て、おひけとなると可いんだけれど、やっぱり一人で寝るんだから、大きに足が突張るです。それに母様が来たから、ちっとは小遣があるし、二三時間駈出して行って来ようかと思う。どうだろう、君、迷惑をするだろうか。」
と甘えるような身体つき、座蒲団にぐったりして、横合から覗いて云う。
「何が迷惑さ。君の身体で、御自分お出かけなさるに、ちっとも迷惑な事はない。迷惑な事はないが……」
「いや、ところが今夜は、君の内へ来たことを、母様が知ってるからね。今のような話じゃ、また君が引張出したように、母様に思われようかと、心配をするだろうと云うんだ。」
「お疑いなさるは御勝手さ。癪に障ればったって、恐い事、何あるものか、君の母親が何だ?」
と云いかけて、語気をかえ、
「そう云っちまえば、実も蓋もない。痛くない腹を探られるのは、僕だって厭だ。それにしても早瀬へ遊びに行くと云う君に、よく故障を入れなかったね。」
「うむ、そりゃあれです、君に逢わない内は疑っていないでもなかったがね、」
あえて臆面は無い容子で、
「昨日逢ってから、そうした人じゃないようだ、と頷いていた。母様はね、君、目が高いんだ、いわゆる士を知る明ありだよ。」
「じゃ、何か、士を知る明があって、それで、何か、そうした人じゃないようだ、(ようだ。)とまだ疑があるのか。」
「だってただ一面識だものね、三四度交際って見たまえ。ちゃんと分るよ、五度とは言わない。」
「何も母様に交際うには当らんじゃないか。せめて年増ででもあればだが、もう婆さまだ。」
と横を向いて、微笑んで、机の上の本を見た。何の書だか酒井蔵書の印が見える。真砂町から借用のものであろう。
英吉は、火鉢越に覗きながら、その段は見るでもなく、
「年紀は取ってるけれど、まだ見た処は若いよ。君、婦人会なんぞじゃ、後姿を時々姉と見違えられるさ。
で、何だ、そうやって人を見る明が有るもんだから、婿の選択は残らず母様に任せてあるんだ。取当てるよ。君、内の姉の婿にした医学士なんざ大当りだ。病院の立派になった事を見たまえな。」
「僕なんざ御選択に預れまいか。」
と気を、その書物に取られたか、木に竹を接いだような事を云うと、もっての外真面目に受けて、
「君か、君は何だ、学位は持っちゃおらんけれど、独逸のいけるのは僕が知ってるからね。母様の信用さえ得てくれりゃ、何だ。ええ君、妹たちには、もとより評判が可いんだからね、色男、ははは、」
と他愛なく身体中で笑い、
「だって、どうする。階下に居るのを、」
背後を見返り、
「湯かい。見えなかったようだっけ。」
主税は堪えず失笑したが、向直って話に乗るように、
「まあ、可い加減にして、疾く一人貰っちゃどうだ。人の事より御自分が。そうすりゃ遊蕩も留みます。安保箭五郎悪い事は言わないが、どうだ。」
「むむ、その事だがね。」
とぐったりしていた胸を起して、また手巾で口を拭いて、なぜか、縞のズボンを揃えて、ちゃんと畏まって、
「実はその事なんだ。」
「何がその事だ。」
「やっぱりその事だ。」
「いずれその事だろう。」
「ええ、知ってるのか。」
「ちっとも知らない、」
と煙管を取って、
「いや、真面目に真面目に、何か、心当りでも出来たかね。」
縁談
十六
時に河野がその事と言えば、いずれ婦に違いないが、早瀬はいつもこの人から、その収紅拾紫、鶯を鳴かしたり、蝶を弄んだりの件について、いや、ああ云ったがこれは何と、こう申したがそれは如何。無心をされたがどうしたものか、なるべくは断りたい、断ったら嫌われようか、嫌われては甚だ不好い。一体恋でありながら金子をくれろは変な工合だ、妙だよ。その意志のある処を知るに苦む、などと、紅をさして、蚯蚓までも突附けて、意見? を問われるには恐れている。
誇るに西洋料理七皿をもってする、式のごとき若様であるから、冷評せば真に受ける、打棄って置けば悄げる、はぐらかしても乗出す。勢い可い加減にでも返事をすれば、すなわち期せずして遊蕩の顧問になる。尠からず悩まされて、自分にお蔦と云う弱点があるだけ、人知れず冷汗が習であったから、その事ならもう聞くまい、と手強く念を入れると、今夜はズボンの膝を畏っただけ大真面目。もっとも馴染の相談も串戯ではないのだけれども。特に更って、ついにない事、もじもじして、
「実はね、母様も云ったんだ、君に相談をして見ろと……」
「縁談だね、真面目な。」
珍らしそうに顔を見て、
「母様から御声懸りで、僕に相談と云う縁談の口は、当時心当りが無いが。ああ、」
と軽く膝を叩いた。
「隣家のかい。むむ、あれは別嬪だ。ちょいと高慢じゃあるが、そのかわり学校はなかなか出来るそうだ。」
英吉は小児のように頭を振って、
「ううむ、違うよ。」
「違う。じゃ誰だい。」
と落着いて尋ねると、慌てて衣兜へ手を突込み、肩を高うして、一ツ揺って、
「真砂町の、」
「真砂町」
と聞くや否や、鸚鵡返しに力が入った。床の間にしっとりと露を被いだ矢車の花は、燈の明を余所に、暖か過ぎて障子を透した、富士見町あたりの大空の星の光を宿して、美しく活っている。
見よ、河野が座を、斜に避けた処には、昨日の袖の香を留めた、友染の花も、綾の霞も、畳の上を消えないのである。
真砂町、と聞返すと斉しく、屹とその座に目を注いだが、驚破と謂わば身をもって、影をも守らん意気組であった。
英吉はまた火箸を突支棒のようにして、押立尻をしながら、火鉢の上へ乗掛って、
「あの、酒井ね、君の先生の。あすこに娘があるんだね。」
「あるさ、」と云ったが、余り取っても着けないようで、我ながら冷かに聞えたから、
「知らなかったかな、君は。随分その方へかけちゃ、脱落はあるまいに。」
「洋燈台下暗しで、(と大に洒落れて、)さっぱり気が付かなかった。君ン許へもちょいちょい遊びに来るんだろう。」
「お成りがあるさ。僕には御主人だ。」
「じゃ一度ぐらい逢いそうなものだった。」
何か残惜く、かごとがましく、不平そうに謂ったのが、なぜ見せなかった、と詰るように聞えたので、早瀬は石を突流すごとく、
「縁が無かったんだろうよ。」
「ところがあります、ははは、」と、ここでまた相好とともに足を崩して、ぐたりと横坐りになって、
「思うに逢わずして思わざるに……じゃない。向うも来れば僕も来るのに、此家で逢いそうなものだったが、そうでなくって君、学校で見たよ。ああ、あの人の行く学校で、妙子さんの行く学校で。」
と、何だか話しに乗らないから、畳かけて云った。妙子、と早や名のこの男に知られたのを、早瀬はその人のために恥辱のように思って、不快な色が眉の根に浮んだ。
「どうして、学校で、」
とこの際わざと尋ねたのである。母子で参観したことは、もう心得ていたのに。
十七
「どうもこうも無いさ。母様と二人で参観に出掛けたんだ。教頭は僕と同窓だからね。先にから来て見い、来て見い、と云うけれど、顔の方じゃ大した評判の無い学校だから、馬鹿にしていたが驚いたね。勿論五年級にゃ佳いのが居ると云ったっけが、」
「じゃあその教頭、媒酌人も遣るんだな。」
と舌尖三分で切附けたが、一向に感じないで、
「遣るさ。そのかわり待合や、何かじゃ、僕の方が媒酌人だよ。」
「怪しからん。黒と白との、待て? 海老茶と緋縮緬の交換だな。いや、可い面の皮だ。ずらりと並べて選取りにお目に掛けます、小格子の風だ。」
「可いじゃないか、学校の目的は、良妻賢母を造るんだもの、生理の講義も聞かせりゃ、媒酌もしようじゃあないか。」
とこの人にして大警句。早瀬は恐入った体で、
「成程、」
「勿論人を見てするこッた、いくら媒酌人をすればッて、人ごとに許しゃしない。そこは地位もあり、財産もあり、学位も有るもんなら、」
と自若として、自分で云って、意気頗る昂然たりで、
「講堂で良妻賢母を拵えて、ちゃんと父兄に渡す方が、双方の利益だもの。教頭だって、そこは考えているよ。」
「で何かね、」
早瀬は、斜めに開き直って、
「そこで僕の、僕の先生の娘を見たんだな。」
「ああ、しかも首席よ。出来るんだね。そうして見た処、優美で、品が良くって、愛嬌がある。沢山ない、滅多にないんだ。高級三百顔色なし。照陽殿裏第一人だよ。あたかも可、学校も照陽女学校さ。」
と冷えた茶をがぶりと一口。浮かれの体とおいでなすって、
「はは、僕ばかりじゃない、第一母様が気に入ったさ。あれなら河野家の嫁にしても、まあまあ……恥かしくない、と云って、教頭に尋ねたら、酒井妙子と云うんだ。ちょっと、教員室で立話しをしたんだから、委いことは追てとして、その日は帰った。
すると昨日、母様がここへ訪ねて来たろう。帰りがけに、飯田町から見附を出ようとする処で、腕車を飛ばして来た、母衣の中のがそれだッたって、矢車の花を。」
と言いかけて、床の間を凝と見て、
「ああ、これだこれだ。」
ひょいと腰を擡げて、這身にぬいと手を伸ばした様子が、一本引抜きそうに見えたので、
「河野!」
「ええ、」
「それから。おい、肝心な処だ。フム、」
乗って出たのに引込まれて、ト居直って、
「あの砂埃の中を水際立って、駈け抜けるように、そりゃ綺麗だったと云うのだ。立留って見送ると、この内の角へ車を下ろしたろう。
そろそろ引返したんです、母様がね。休んでいた車夫に、今のお嬢さんは真中の家へですか。へい、さようで、と云うのを聞いて帰ったのさね。」
と早口に饒舌って、
「美人だねえ。君、」とゆったり顔を見る。
「ト遣った工合は、僕が美人のようだ、厭だ。結婚なんぞ申込んじゃ、」と笑いながら、大に諷するかのごとくに云って、とんと肩を突いて、
「浮気ものめ。」
「浮気じゃない、今度ばかしゃ大真面目だがね、君、どうかなるまいか。」
また甘えるように、顔を正的に差出して、頤を支えた指で、しきりに忙く髯を捻る。
早瀬はしばらく黙ったが、思わず拱いていた腕に解くと、背後ざまに机に肱、片手をしかと膝に支いて、
「貰うさ。」
「え。」
「お貰いなさい。」
「くれようか。」
「話によっちゃ、くれましょう。」
「後継者じゃないんだね。」
「勿論後継者じゃあない。」
「じゃ、まあ、話は出来るとして、」と、澄まして云って、今度は心ありげに早瀬の顔を。
「だが、何だよ、私ア」と云った調子が変って、
「媒介人は断るぜ、照陽女学校の教頭じゃないんだから。」
十八