古事記 02 校註 古事記

15話 古事記 上つ卷 序并はせたり 〔系譜〕

652字 約1分 2013年7月15日 公開

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 かれこの大國主の神、(むなかた)奧津宮(おきつみや)にます神、多紀理毘賣の命一に()ひて生みませる子、阿遲高日子根(あぢすきたかひこね)の神。次に妹高比賣(たかひめ)の命二。またの名は下光(したて)比賣(ひめ)の命三。この阿遲高日子根の神は、今迦毛(かも)の大御神四といふ神なり。

 大國主の神、また神屋楯(かむやたて)比賣の命五に娶ひて生みませる子、事代(ことしろ)主の神六。また八島牟遲(やしまむぢ)の神の女鳥取(とりとり)の神七に娶ひて生みませる子、鳥鳴海(とりなるみ)の神。この神、日名照額田毘道男伊許知邇(ひなてりぬかたびちをいこちに)の神八に娶ひて生みませる子、國忍富(くにおしとみ)の神。この神、葦那陀迦(あしなだか)の神またの名は八河江比賣(やがはえひめ)に娶ひて生みませる子、連甕(つらみか)多氣佐波夜遲奴美(たけさはやぢぬみ)の神。この神、天の甕主(みかぬし)の神の女前玉比賣(さきたまひめ)に娶ひて生みませる子、甕主日子(みかぬしひこ)の神。この神、淤加美(おかみ)の神九の女比那良志(ひならし)毘賣に娶ひて生みませる子、多比理岐志麻美(たひりきしまみ)の神。この神、比比羅木(ひひらぎ)のその花麻豆美(はなまづみ)の神の女活玉前玉(いくたまさきたま)比賣の神に娶ひて生みませる子、美呂浪(みろなみ)の神。この神、敷山主(しきやまぬし)の神の女青沼馬沼押(あをぬまぬおし)比賣に娶ひて生みませる子、布忍富鳥鳴海(ぬのおしとみとりなるみ)の神。この神、若晝女(わかひるめ)の神に娶ひて生みませる子、天の日腹大科度美(ひばらおほしなどみ)の神。この神、天の狹霧(さぎり)の神の女遠津待根(とほつまちね)の神に娶ひて生みませる子、遠津山岬多良斯(とほつやまざきたらし)の神。

右の(くだり)八島士奴美(やしまじぬみ)の神より下、遠津山岬(たらし)の神より前、十七世(とをまりななよ)の神といふ。

一 既出三〇頁參照。

二 以上二神、五七頁に神話がある。

三 光りかがやく姫の義。美しい姫。

四 奈良縣南葛城郡葛城村にある神社の神。

五 系統不明。

六 五七頁に神話がある。その條參照。

七 鳥耳の神、鳥甘の神とする傳えもある。

八 誤りがあつて、もと何の神の女の何とあつたらしいが不明。

九 水の神。

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