15話 古事記 上つ卷 序并はせたり 〔系譜〕
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かれこの大國主の神、形の奧津宮にます神、多紀理毘賣の命一に娶ひて生みませる子、阿遲高日子根の神。次に妹高比賣の命二。またの名は下光る比賣の命三。この阿遲高日子根の神は、今迦毛の大御神四といふ神なり。
大國主の神、また神屋楯比賣の命五に娶ひて生みませる子、事代主の神六。また八島牟遲の神の女鳥取の神七に娶ひて生みませる子、鳥鳴海の神。この神、日名照額田毘道男伊許知邇の神八に娶ひて生みませる子、國忍富の神。この神、葦那陀迦の神またの名は八河江比賣に娶ひて生みませる子、連甕の多氣佐波夜遲奴美の神。この神、天の甕主の神の女前玉比賣に娶ひて生みませる子、甕主日子の神。この神、淤加美の神九の女比那良志毘賣に娶ひて生みませる子、多比理岐志麻美の神。この神、比比羅木のその花麻豆美の神の女活玉前玉比賣の神に娶ひて生みませる子、美呂浪の神。この神、敷山主の神の女青沼馬沼押比賣に娶ひて生みませる子、布忍富鳥鳴海の神。この神、若晝女の神に娶ひて生みませる子、天の日腹大科度美の神。この神、天の狹霧の神の女遠津待根の神に娶ひて生みませる子、遠津山岬多良斯の神。
右の件、八島士奴美の神より下、遠津山岬帶の神より前、十七世の神といふ。
一 既出三〇頁參照。
二 以上二神、五七頁に神話がある。
三 光りかがやく姫の義。美しい姫。
四 奈良縣南葛城郡葛城村にある神社の神。
五 系統不明。
六 五七頁に神話がある。その條參照。
七 鳥耳の神、鳥甘の神とする傳えもある。
八 誤りがあつて、もと何の神の女の何とあつたらしいが不明。
九 水の神。