17話 古事記 上つ卷 序并はせたり 〔御諸の山の神〕
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ここに大國主の神愁へて告りたまはく、「吾獨して、如何かもよくこの國をえ作らむ。いづれの神とともに、吾はよくこの國を相作らむ」とのりたまひき。この時に海を光らして依り來る神あり。その神の言りたまはく、「我が前をよく治めば一、吾よくともどもに相作り成さむ。もし然あらずは、國成り難けむ」とのりたまひき。ここに大國主の神まをしたまはく、「然らば治めまつらむ状はいかに」とまをしたまひしかば答へてのりたまはく、「吾をば倭の青垣の東の山の上に齋きまつれ二」とのりたまひき。こは御諸の山の上にます神三なり。
一 わたしをよく祭つたなら。神が現れていう時のきまつた詞。
二 大和の國の東方の青い山の上に祭れ。
三 奈良縣磯城郡三輪山の大神神社の神。その神社の起原神話。