57話 古事記 中つ卷 〔成務天皇〕
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若帶日子の天皇一、近つ淡海の志賀の高穴穗の宮二にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、穗積の臣等の祖、建忍山垂根が女、名は弟財の郎女に娶ひて、生みませる御子和訶奴氣の王。かれ建内の宿禰を大臣三として、大國小國四の國の造を定めたまひ、また國國の堺、また大縣小縣五の縣主を定めたまひき。
天皇、御年九十五歳乙卯の年三月十五日崩りたまひき。御陵は、沙紀の多他那美六にあり。
一 成務天皇。
二 滋賀縣滋賀郡。
三 宮廷の臣中の最高の位置。この後、建内の宿禰の子孫がこれに任ぜられた。
四 諸國の意。
五 クニよりはアガタの方が小さい。
六 奈良縣生駒郡。