古事記 02 校註 古事記

56話 古事記 中つ卷 〔倭建の命の系譜〕

672字 約1分 2013年7月15日 公開

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 この倭建の命、伊玖米(いくめ)の天皇一が女、布多遲(ふたぢ)伊理毘賣(いりびめ)の命に娶ひて生みませる御子(みこ)帶中津日子(たらしなかつひこ)の命二一柱。またその海に入りましし弟橘(おとたちばな)比賣の命三に娶ひて生みませる御子、若建(わかたける)の王一柱。また(ちか)淡海(あふみ)(やす)の國の造の祖、意富多牟和氣(おほたむわけ)が女、布多遲(ふたぢ)比賣に娶ひて、生みませる御子、稻依別(いなよりわけ)の王一柱。また吉備(きび)の臣建日子(たけひこ)が妹、大吉備(おほきび)(たけ)比賣に娶ひて、生みませる御子、建貝兒(たけかひこ)の王一柱。また山代の玖玖麻毛理(くくまもり)比賣に娶ひて生みませる御子、足鏡別(あしかがみわけ)の王一柱。またある(みめ)(みこ)息長田別(おきながたわけ)の王。およそこの倭建の命の御子たち、并はせて六柱。かれ帶中津日子(たらしなかつひこ)の命は、天の下治らしめしき。次に稻依別の王は、犬上の君、建部の君等が祖なり。次に建貝兒の王は、讚岐の綾の君、伊勢の別、登袁の別、麻佐の首、宮の首の別等が祖なり。足鏡別の王は鎌倉の別、小津の石代の別、漁田(すなきだ)の別が祖なり。次に息長田別(おきながたわけ)の王の(みこ)杙俣長日子(くひまたながひこ)の王。この王の子、飯野(いひの)眞黒(まぐろ)比賣の命、次に息長眞若中(おきながまわかなか)つ比賣、次に弟比賣(おとひめ)三柱。かれ上にいへる若建の王、飯野の眞黒比賣に娶ひて生みませる子、須賣伊呂大中(すめいろおほなか)日子(ひこ)の王。この王、淡海(あふみ)柴野入杵(しばのいりき)が女、柴野比賣に娶ひて生みませる子、迦具漏(かぐろ)比賣の命。かれ大帶日子(おほたらしひこ)の天皇、この迦具漏比賣の命に娶ひて生みませる子、大江(おほえ)の王一柱。この王、庶妹(ままいも)(しろがね)の王に娶ひて生みませる子、大名方(おほながた)の王、次に大中(おほなか)つ比賣の命二柱。かれこの大中(おほなか)つ比賣の命は、香坂(かごさか)の王、忍熊(おしくま)の王の御祖なり。

 この大帶日子(おほたらしひこ)の天皇の御年、一百三十七歳(ももちまりみそななつ)、御陵は山の邊の道の上四にあり。

一 垂仁天皇。

二 仲哀天皇。

三 この事、一一一頁に出ている。

四 奈良縣磯城郡。

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