古事記 03 現代語訳 古事記

29話 古事記 中の卷 東征

373字 約1分 2011年10月11日 公開

読み方を変える
字の大きさ
行の間隔
1行の長さ
書体
配色
組み方

――日向から發して大和にはいろうとして失敗することを語る。速吸の門の物語の位置が地理の實際と合わないのは、諸氏の傳來の合併だからである。――

 カムヤマトイハレ彦の命(神武天皇)、兄君のイツセの命とお二方、筑紫の高千穗の宮においでになつて御相談なさいますには、「何處の地におつたならば天下を泰平にすることができるであろうか。やはりもつと東に行こうと思う」と仰せられて、日向の國からお出になつて九州の北方においでになりました。そこで豐後(ぶんご)のウサにおいでになりました時に、その國の人のウサツ彦・ウサツ姫という二人が足一つ(あが)りの宮を作つて、御馳走を致しました。其處からお遷りになつて、筑前の岡田の宮に一年おいでになり、また其處からお上りになつて安藝のタケリの宮に七年おいでになりました。またその國からお遷りになつて、備後(びんご)の高島の宮に八年おいでになりました。

目次に戻る

目次