時事雑評二三

1話 時事雑評二三

949字 約2分 2000年11月2日 公開

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     一、独立論

 独立(どくりつ)(とな)ふるは()し、(しか)れども如何(いか)にして之を実行(じつかう)すべき()、言ふを()めよ「汝我と共に独立(どくりつ)する時は我も独立(どくりつ)せん」と 独立とは独り立つといふことなり、他人と共ならでは立ち得ざる人は独立には非らざるなり、他人の独立する迄は依頼して他人の独立を待つて始めて独立せんとするものは何時迄待ても独立し得ざる人なり。

     二、一致の来る時は何時か

 ()宗派的(しふはてき)交渉(かうしやう)の成りし(とき)にあらざるなり、是れ神学的(しんがくてき)一致(いつち)の来りし時に非ざるなり、真正の一致(いつち)は吾人各々がその奉ずる所の主義を其儘実行する時にあり、約定上(やくでうじやう)一致(いつち)無益(むえき)なり、我等をして之に(しん)()かしむる勿れ、実行上の一致のみが(たの)むに足るの一致なり、自身(じしん)主義(しゆぎ)実行(じつかう)し得ざる人は人情(にんじやう)秘密(ひみつ)会得(くわいとく)し得ざるが故に他を()るゝ雅量(がりよう)を有せず、実際(じつさい)真面目(しんめんもく)生涯(せうがい)真味(しんみ)(あぢは)ひし人のみが(たがひ)(とも)(はたら)き得る人なり 宗教(しふけう)を以て茶話席(ちやわせき)活題(くわつだい)となすに(とゞ)まるものは言語的(げんごてき)捺印的(なついんてき)一致(いつち)(はか)れよ、然れども二つとはなき此の生命(せいめい)(すて)ても真理(しんり)の為めに(つく)さんと欲するものは(かく)の如き演劇的(えんげきてき)同盟(どうめい)に加はること(あた)はざるなり、(なんぢ)一致(いつち)せんと欲する乎、()づ汝の主義(しゆぎ)決行(けつかう)せよ、然らば其時(そのとき)汝は宇宙(うちう)存在(そんざい)する(すべ)ての誠実(せいじつ)なる人と一致(いつち)せしなり、一致の(かたき)は外が来て汝と一致せざるに非ずして汝の誠実(せいじつ)ならざるにあり。

     三、真面目ならざる宗教家とは誰ぞ

 真面目(しんめんもく)ならざる宗教家(しふけうか)とは、直接(ちよくせつ)間接(かんせつ)外国(ぐわいこく)伝道(でんだう)会社(ぐわいしや)補助(ほじよ)(あづ)かり居りながら外国(ぐわいこく)宣教師(せんけうし)悪口(あくこう)批難(ひなん)するものなり、社界(しやかい)先導者(せんだうしや)を以て自ら(にん)じ居りながら社界(しやかい)引摺(ひきづ)られつゝ行くものなり、教会内(けふくわいない)偽善者(ぎぜんしや)潜伏(せんぷく)し居るを知りながら(その)破壊(はくわい)(おそ)れて之を排除(はいぢよ)し得ざるものなり、教会(けうくわい)独立(どくりつ)(とな)へながら世の賛同(さんどう)を得ざるが故に躊躇(ちうちよ)遁逃(とんとう)するものなり、犠牲(ぎせい)だとか精神的(せいしんてき)教育(けういく)だとか能弁的(のうべんてき)社界(しやかい)(うつた)へながら自らは米国的(べいこくてき)安楽主義(あんらくしゆぎ)()るものなり、即ち義を見て為し得ざる卑怯者(ひけうしや)なり、即ち脳髄(のうずい)心臓(しんざう)性質(せいしつ)(こと)にするものなり、即ち(くちびる)と手と一致(いつち)せざるものなり、即ち宗教を(ろう)するものなり、即ち世の中に誠実(せいじつ)てふものゝ実在(じつざい)するを(しん)ぜざるものなり、即ち不実(ふじつ)の人なり、即ち(いま)真理(しんり)会釈(くわいしやく)せざる人なり。

 是等が真面目(しんめんもく)ならざる宗教家(しふけうか)なり、彼等の存在(そんざい)教会(けうくわい)(がい)あり、社界(しやかい)に害あり、国家(こくか)(がい)あり、今日は彼等を排除(はいぢよ)すべき時なり。

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