夏帽子

萩原 朔太郎 完結 全1話 3,096字 約6分 2006年10月27日 更新

青年の時は、だれでもつまらないことに熱情をもつものだ。 その頃、地方の或る高等学校に居た私は、毎年初夏の季節になると、きまつて一つの熱情にとりつかれた。それは何でもないつまらぬことで、或る私の好きな夏帽子を、被つてみたいといふ願ひである。その好きな帽子といふのはパナマ帽でもなくタ…
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底本: 日本の名随筆38 装(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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