『火星兵団』の作者の言葉

5話 科学戦の暁に吹鳴らす起床ラッパ

451字 約1分 2011年2月9日 公開

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 つまりわれわれは、世界戦争にも勝たなければならないし、更に広い宇宙から来る夥しい未知の敵に対しても、絶対に勝たねばならないのです。われわれは、どんなに勉強しても、勉強しすぎるということはないのです。

 その中でも、新しい動力の研究、航空機の研究、宇宙探求のもととなる天文学や電波工学の研究、人体改造の研究、対宇宙生物兵器の研究などは、特に大切なる研究題目ではないかと思います。

 こう考えてくると、私たちは、すこしの間も、ぼんやりしてはいられないことが、わかってまいりました。勝つか負けるか、生きるか死ぬかの超々大戦争は、すでにはじまっているのです。そのはるかなる、そして重大なる目標を思えば、われわれの胸には、あたらしい勇気が、りんりんと鳴りひびきます。今日われわれがなめている苦しさや不足などは、ものの数ではありません。われわれ日本民族は、地球人類の先駆者として立ち、やがては地球全土を指導し、そしてまた大宇宙をも支配するという大きな希望を目標に、うんと勉強し、そして強く鍛えねばなりません。

海野十三

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