欧米各国 政教日記

290話 第一〇、インド洋帰行の部 第二九〇、一国の独立を維持する三大機関

434字 約1分 2012年10月21日 公開

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 政教子曰く、一国の独立を維持する最も必要なる三大機関、すなわち言語、歴史、宗教は、その性質すでに時間上、変化しやすき人心を変化せずに持続するの力あり、かつ空間上、離散せる人心を結合するの力あるものなり。まず言語は、人の思想の関係を表示し、人心と人心との間を連接するものなれば、人心を結合して一国を団成するに力あるものなり。すなわち、いわゆる空間上、人心を結合するものなり。歴史は、その名称を総じて風俗習慣その他にいたるまで、いやしくも年代を経て成来せるものに応用するときは、古来伝続せる一種の精神を維持して、ほかの事物とともに変化せざらしむるの力あるものなり、いわゆる時間上、人の精神を永続するものなり。宗教はその性質、古代の説を永遠に持続せんとし、かつ衆人をして一説に帰着せしめんとするにあれば、空間上、人心を結合するの力と、時間上、人心を維続するの力あるものなり。ゆえに、その国固有の言語、歴史、宗教を保存するは、その国の独立を維持するに欠くべからざるものなり。

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