14話 五月三十日
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岡本佳子さん、兄上の御結婚式のため、着付に来る。美しい和服を脱がせて、私の洋服と更え、七輪の火を起こしてもらう。
朝食を御一緒にしながら語る。やはり悩みをもっていると、つい、お互いに話したくなってくるものなのだろう。佳子さん泣いてくれた。――悲しい人達。
病気になって死にたいと思う。貴女、そう思うことありません?
生きていることが、もう疲れてしまったの。先生と離れて住みたくないため、苦労して。つかの間の幸福というものかしら。