江戸の玩具

4話 柳原の福寿狸 柳森神社

229字 約1分 2003年2月14日 公開

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 土製の小さき大小の狸を出す。神田柳原和泉(いずみ)橋の西、七百二本たつや春青柳(あおやぎ)(こずえ)より()く、この川の流れの岸に今鎮座(ちんざ)します稲荷(いなり)の社に、同社する狸の土製守りは、この柳原にほど近きお玉が池に住みし狸にて、親子なる由、ふと境内にうつされたる也。(お玉が池の(あたり)開け住みうかりければやといふ。)親は寿を、子は福をさづけんと託宣(たくせん)ありしよりその名ありとなん。

 この狸の形せる物は、玩具といはんより()の小判、蘇民将来(そみんしょうらい)の類にて神守りの一つなりと思へり。(大正十四年五月『鳩笛』第三号)

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