夏の花

原 民喜 完結 全2話 1.3万字 約26分 2002年9月20日 更新

わが愛する者よ請ふ急ぎはしれ 香はしき山々の上にありての ごとく小鹿のごとくあれ 私は街に出て花を買ふと、妻の墓を訪れようと思つた。ポケットには仏壇からとり出した線香が一束あつた。八月十五日は妻にとつて初盆にあたるのだが、それまでこのふるさとの街が無事かどうかは疑はしかつた。恰度…
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底本: 日本の原爆文学1 原民喜(ほるぷ出版) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

この作品には別の底本もあります — 夏の花・心願の国(新潮文庫、新潮社)

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