六白金星

織田 作之助 完結 全3話 1.9万字 約38分 1999年10月15日 更新

楢雄は生れつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だつたが、ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蠅を獲つた。蠅といふ奴は横と上は見えるが、正面は見えぬ故、真つ直ぐ手を持つて行けばいいのだと言ひながら、あつといふ間に掌の中へ一匹入れてしまふと、それで心が慰まるらしく、また…
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底本: 現代文学大系 44 武田麟太郎・島木健作・織田作之助集(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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