部屋へ入ると直ぐ、父の様子が毎もと違うのを信太郎は感じた。 「お呼びでございますか」「うむ、――」信右衛門は好物の莨を喫っていたが、信太郎の坐るのを待って静かに煙管を措いた。 「突然のことで驚くかも知れぬが、そのほう明日江戸を立って、故郷まで行って来て貰いたいのだ」 「――石見へ…
最初から読む
これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、
読みやすさを確かめるために置いています。
図書カードを見る
初出 — 「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1938(昭和13)年10月号
底本: 山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜(新潮社)
※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
この読みやすさで、あなたの小説も
最初から読む
この作品の更新のフィード
この作品について知らせる
1冊にして持ち出す(EPUB)
印刷用の1枚
感想を書く
この先には、まだ読んでいない話の中身が書かれていることがあります。