ノベリズ
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牧野 信一 完結 全2話 1.0万字 約21分 2006年10月20日 更新
一 泉岳寺前の居酒屋の隅で私が、こつぷ酒を睨めながら瞑想に耽つてゐると、奥で亭主と守吉の激しい口論であつた。 「こいつ奴、よく喋舌りやがるな。」 「喋舌るさ。喋舌られるのが厭だつたら、自分こそあんまりケチなことを云ふない。」 「やい、守吉、俺はケチで憤るんぢやないんだぞ。気をつけ…
これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、 読みやすさを確かめるために置いています。 図書カードを見る
初出 — 「新潮」新潮社、1932(昭和7)年10月
底本: 牧野信一全集第五巻(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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