赤い蝋燭と人魚

小川 未明 完結 全5話 6,565字 約13分 2012年1月1日 更新

人魚は、南の方の海にばかり棲んでいるのではありません。北の海にも棲んでいたのであります。 北方の海の色は、青うございました。ある時、岩の上に、女の人魚があがって、あたりの景色を眺めながら休んでいました。 雲間から洩れた月の光がさびしく、波の上を照していました。どちらを見ても限りな…
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初出 — 「東京朝日新聞」1921(大正10)年2月16日~20日

底本: 文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船(ちくま文庫、筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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