夏秋表

立原 道造 完結 全1話 1,630字 約3分 2000年7月28日 更新

夏秋表 立原道造 その一 私はふたつのさびしい虫のいのちと交感を持った。 信濃路に夏の訪れのあわただしい日、私は先生の山荘の庭に先生とならんで季節の会話のひまにその虫の声を聞いたのである。春蝉と言った。七月なかば、五日か七日をかぎって、林のなかに啼いて、あとは行方も知らない。その…
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底本: 日本の名随筆18 夏(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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