赤ひげ診療譚 03 むじな長屋

山本 周五郎 完結 全10話 2.6万字 約53分 2018年8月21日 更新

梅雨にはいる少しまえ、保本登は自分から医員用の上衣を着るようになった。薄鼠色に染めた木綿の筒袖と、たっつけに似たその袴とは、よく糊がきいてごわごわしており、初めて着たときには、人にじろじろ見られるようでかなり気まりが悪かった。 新出去定と森半太夫は黙っていたし、彼が上衣を着はじめ…
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初出 — 「オール読物」1958(昭和33)年5月~6月

底本: 山本周五郎全集第十一巻 赤ひげ診療譚・五瓣の椿(新潮社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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