変装綺譚

牧野 信一 完結 全2話 1.3万字 約25分 2010年1月28日 更新

図書館を出て来たところであつた、たゞひとりの私は――。脚どりが、とてもふわ/\してゐるのを吾ながら、はつきりと感じてゐたが、頭の中に繰り拡げられて行く夢の境と今、其処に足が触れてゐる目の前の風景とが難なく調和してゐるので、面白気に平気で歩いてゐた。 あわたゞしく目眩しい街であつた…
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初出 — 「新潮 第二十七巻第十号」1930(昭和5)年10月1日

底本: 牧野信一全集第四巻(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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