慶應義塾の社中にては、西洋の学者に往々自から伝記を記すの例あるを以て、兼てより福澤先生自伝の著述を希望して、親しく之を勧めたるものありしかども、先生の平生甚だ多忙にして執筆の閑を得ずその儘に経過したりしに、一昨年の秋、或る外国人の需に応じて維新前後の実歴談を述べたる折、風と思い立…
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初出 — 「福翁自傳」時事新報社、1899(明治32)年6月15日
底本: 福澤諭吉著作集 第12巻 福翁自伝 福澤全集緒言(慶應義塾大学出版会)
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