大久保湖州

芥川 竜之介 完結 全2話 1.1万字 約22分 2008年12月21日 更新

或秋の夜、僕は本郷の大学前の或古本屋を覗いて見た。すると店先の陳列台に古い菊判の本が一冊、「大久保湖州著、家康と直弼、引ナシ金五十銭」と云ふ貼り札の帯をかけたまま、雑書の上に抛り出してあつた。僕はこの本の挨を払ひ、ちよつと中をひろげて見た。中は本の名の示す通り、徳川家康と井伊直弼…
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初出 — (上)「女性改造 第三巻第五号」1924(大正13)年5月1日、(下)「女性改造 第三巻第六号」1924(大正13)年6月1日

底本: 芥川龍之介全集 第十一巻(岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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