たま襻

樋口 一葉 完結 全5話 8,438字 約17分 2019年3月25日 更新

をかしかるべき世を空蝉のと捨て物にして今歳十九年、天のなせる麗質、をしや埋木の春またぬ身に、青柳いと子と名のみ聞ても姿しのばるゝ優しの人品、それも其筈昔しをくれば系圖の卷のこと長けれど、徳川の流れ末つかた波まだ立たぬ江戸時代に、御用お側お取次と長銘うつて、席を八萬騎の上坐に占めし…
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初出 — 「武蔵野 第二編」今古堂、1892(明治25)年4月17日

底本: 武蔵野 第二編(今古堂) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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