四つの都

35話 四つの都 三五 汽車の中。

210字 約1分 2013年7月30日 公開

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鶴三と新吉が向い合って、弁当を食べている。

鶴三「しっかり働いて、今日休んだ分を取り戻すんだぞ、判ったか」

新吉(飯を頬張りながら)「うん、判った」

汽車が停る。

新吉「あ、汽車が停った」

窓をあける、米原の駅である。

新吉「米原は何県やろ?」

言いながら、窓から顔を出す。

向うにも夜汽車が停っている。(食堂車のしみ/″\とした灯)

駅員の声(マイクを通した夜更けらしい声)「米原ァ! 米原ァ! 二十二時五十八分発二三等急行神戸行き!」

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