鯰

佐藤 垢石 完結 全2話 2,538字 約5分 2007年1月23日 更新

私は、鯰の屈託のない顔を見ると、まことに心がのんびりとするのである。私もあんな顔の持ち主に生まれてくればよかったな、と思うくらいである。 小さな丸い眼、大きな口、下顎の出た唇、左右に長く伸びた細い髭。あの髭は人間として真似ようもないが、あの顔全体から受ける印象は聖賢の風格を持って…
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底本: 『たぬき汁』以後(つり人ノベルズ、つり人社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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