熱海線私語

牧野 信一 完結 全2話 1.6万字 約32分 2006年6月4日 更新

一 一九三四年、秋――伊豆、丹那トンネルが開通して、それまでの「熱海線」といふ名称が抹殺された。そして「富士」「つばめ」「さくら」などの特急列車が快速力をあげて、私達の思ひ出を、同時に抹殺した。帝国鉄道全図の上から見るならば、僅々十哩? 程度の距離であるが、生れて四十年、東京と小…
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初出 — 「日本評論」1935(昭和10)年12月

底本: 牧野信一全集第六巻(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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