十二支考 07 猴に関する伝説

南方 熊楠 完結 全9話 6.8万字 約2時間16分 2009年4月27日 更新

(一)概言 1 一条摂政兼良公の顔は猿によく似ていた。十三歳で元服する時虚空に怪しき声して「猿のかしらに烏帽子きせけり」と聞えると、公たちまち縁の方へ走り出で「元服は未の時の傾きて」と附けたそうだ。予が本誌へ書き掛けた羊の話も例の生活問題など騒々しさに打ち紛れて当世流行の怠業中、…
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初出 — (一)概言1「太陽 二六ノ一」博文館、1920(大正9)年1月

底本: 十二支考(下)〔全2冊〕(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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