24話 一休と いう なまえ
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また ある日の ことでした。
一休さんが やはり あの としよりの りょうしの 舟に のせてもらって、うつくしく すんだ びわこの うえで、がくもんの ことを かんがえて いました。
すると、どこからとも なく、うつくしい かなしい うたごえが ながれて きました。
ふと みると、みずうみの ほとりで、ひとりの こじきが びわを ひいて、うたを うたって いるのでした。
うたの きょくは、うつくしい しなの まいこが、王さまに しりぞけられたのを かなしんで、あまさんに なる、と いう、あわれな うたでした。
一休さんは その きょくを きいて、ひとの うんめいの かなしさに うたれ、しみじみと かんげき しました。
一休さんは ふねから あがると、さっそく そのことを おしょうさまの かそうさんに はなしました。
すると、おしょうさまは だまって へやに ひっこむと、一休 と かいた 大きな 字を、一休さんに わたしてくれました。
それまで そうじゅん と いっていた 一休さんは それから 名を 一休 と あらため、それを いっしょう かえなかったと いわれます。