日本婦道記 おもかげ

山本 周五郎 完結 全6話 1.2万字 約25分 2019年6月22日 更新

二年あまり病んでいた母がついに世を去ったのは弁之助が七歳の年の夏のことであった。幼なかった彼の眼にさえ美しい凜としたひとで、はやくから自分の死期を知って泰然とそのときを待っているというところがあった。ながい病臥のあいだも苦痛を訴えたり思い沈んだりするようなことはなく、いつも明るい…
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これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、 読みやすさを確かめるために置いています。 図書カードを見る

初出 — 「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社、1944(昭和19)年8月

底本: 山本周五郎全集第二巻 日本婦道記・柳橋物語(新潮社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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