花物語

寺田 寅彦 完結 全2話 1.1万字 約22分 1999年11月24日 更新

一 昼顔 いくつぐらいの時であったかたしかには覚えぬが、自分が小さい時の事である。宅の前を流れている濁った堀川に沿うて半町ぐらい上ると川は左に折れて旧城のすその茂みに分け入る。その城に向こうたこちらの岸に広いあき地があった。維新前には藩の調練場であったのが、そのころは県庁の所属に…
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初出 — 「ホトトギス」1908(明治41)年10月

底本: 寺田寅彦随筆集 第一巻(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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