文語詩稿 五十篇

37話 萎花

231字 約1分 2002年5月29日 公開

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酒精のかをり硝銀の、       肌膚灼くにほひしかもあれ、

大展覧の花むらは、        夏夜あざらに息づきぬ。

そは牛飼ひの商ひの、       はた鉄うてるもろ人の、

さこそつちかひはぐくみし、    四百の花のラムプなり。

声さやかなるをとめらは、     おのおのよきに票を投げ、

高木検事もホップ噛む、      にがきわらひを頬になしき。

卓をめぐりて会長が、       メダルを懸くる午前二時、

カクタス、ショウをおしなべて、  花はうつゝもあらざりき。

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