わたしはこの男にはとてもかなわぬと思いました。でもこの男は馬鹿で、それがためにまじりけのない芸術家でした。この男は、蝶は夜になったらどこで寝るだろうかということを苦にしていたし、ゴオルデンバットの箱にある二疋の蝙蝠は夫婦にちがいないのだが、それならどちらが雌だろうかという疑問を抱…
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これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、
読みやすさを確かめるために置いています。
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初出 — 「サンデー毎日 第八年第十三号」1929(昭和4)年3月
底本: たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集【底本画像有】(平凡社ライブラリー、平凡社)
※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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