春琴抄

谷崎 潤一郎 完結 全7話 4.6万字 約1時間33分 2016年1月1日 更新

○ 春琴、ほんとうの名は鵙屋琴、大阪道修町の薬種商の生れで歿年は明治十九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗の某寺にある。せんだって通りかかりにお墓参りをする気になり立ち寄って案内を乞うと「鵙屋さんの墓所はこちらでございます」といって寺男が本堂のうしろの方へ連れて行った。見るとひ…
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初出 — 「中央公論」中央公論社、1933(昭和8)年6月

底本: ちくま日本文学014 谷崎潤一郎(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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