吉野葛

谷崎 潤一郎 完結 全6話 3.6万字 約1時間13分 2016年2月4日 更新

私が大和の吉野の奥に遊んだのは、既に二十年ほどまえ、明治の末か大正の初め頃のことであるが、今とは違って交通の不便なあの時代に、あんな山奥、―――近頃の言葉で云えば「大和アルプス」の地方なぞへ、何しに出かけて行く気になったか。―――この話はまずその因縁から説く必要がある。 読者のう…
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初出 — 「中央公論」1931(昭和6)年1月~2月

底本: ちくま日本文学014 谷崎潤一郎(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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