白花の朝顔

5話

159字 約1分 2011年12月28日 公開

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 ここに写し取る今は知らず。境の話を聞くうちは、おでん燗酒(かんざけ)にも酔心地に、前中、何となく桜が咲いて、花に包まれたような気がしていたのに、桃とも、柳ともいわず、藤、山吹、杜若(かきつばた)でもなしに、いきなり朝顔が、しかも菅笠に、夜露に咲いたので、聞く方で、ヒヤリとした。この篇の著者は、そこで、境に聞反(ききかえ)したのであった。

「朝顔?」

 と。

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