十二支考 09 犬に関する伝説

南方 熊楠 完結 全4話 3.0万字 約1時間1分 2009年6月24日 更新

1 南洋ニュウブリツン土人の説に、犬はもと直立して歩み甚だ速やかに走って多くの人を殺した。そこで生き残った人間が相談して、麪包果を極めて熱しその種子を犬の通路に撒いた。犬これを踏んで足を焼き、倒れて手をも焦し、それより立って歩む事叶わず。その種子今も、犬の足の裏に球となって残りあ…
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初出 — 1「太陽 二八ノ二」博文館、1922(大正11)年2月

底本: 十二支考(下)〔全2冊〕(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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