104話 古事記 下つ卷 〔欽明天皇〕
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弟天國押波流岐廣庭の天皇、師木島の大宮一にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、檜の天皇二の御子、石比賣の命に娶ひて、生みませる御子、八田の王、次に沼名倉太玉敷の命、次に笠縫の王三柱。またその弟小石比賣の命に娶ひて、生みませる御子、上の王一柱。また春日の日爪の臣が女、糠子の郎女に娶ひて、生みませる御子、春日の山田の郎女、次に麻呂古の王、次に宗賀の倉の王三柱。また宗賀の稻目の宿禰の大臣が女、岐多斯比賣に娶ひて、生みませる御子、橘の豐日の命、次に妹石の王、次に足取の王、次に豐御氣炊屋比賣の命、次にまた麻呂古の王、次に大宅の王、次に伊美賀古の王、次に山代の王、次に妹大伴の王、次に櫻井の玄の王、次に麻怒の王、次に橘の本の若子の王、次に泥杼の王十三柱。また岐多志比賣の命が姨、小兄比賣に娶ひて、生みませる御子、馬木の王、次に葛城の王、次に間人の穴太部の王、次に三枝部の穴太部の王、またの名は須賣伊呂杼、次に長谷部の若雀の命五柱。およそこの天皇の御子たち并はせて二十五王、この中、沼名倉太玉敷の命は、天の下治らしめしき。次に橘の豐日の命も、天の下治らしめしき。次に豐御氣炊屋比賣の命も、天の下治らしめしき。次に長谷部の若雀の命も、天の下治らしめしき。并せて四王天の下治らしめしき。
一 奈良縣磯城郡。この皇居の地名から、しき島の大和というようになつた。
二 宣化天皇。