文字は星のやうにあざやかな金 その文字板は死のやうにまつ黒 ぐるりは花と葉との浮彫 さてその振子はと言へばそれは 風にゆれるたつた一房の葡萄の実 熟れて命のやうに甘いたつた一房 このよき細工人は無名でこそあつたが ヱピキユラスほどの賢者だつた 美しい教はつつましいから 人には知ら…
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初出 — 「文章倶楽部 第十一巻第三号」1926(大正15)年3月1日
底本: たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集(平凡社ライブラリー、平凡社)
※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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