伊良湖岬

田山 花袋 完結 全4話 4,039字 約8分 2021年10月27日 更新

豊橋から田原に行く間は、さう大してすぐれたところもなかつたけれども――馬上に氷る影法師と芭蕉が詠んだあまつ縄手が長くつゞいてゐるばかりであつたけれども、田原が近くなると、江山の姿が次第に凡でなくなつて来た。そこには比較的高い山が海に突出して聳えてゐて、豊橋から通つて来るペンキ塗の…
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底本: 定本 花袋全集 第二十四巻(臨川書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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