防雪林

小林 多喜二 完結 全9話 6.5万字 約2時間10分 2006年9月2日 更新

北海道に捧ぐ 一 十月の末だつた。 その日、冷たい氷雨が石狩のだゞツ廣い平原に横なぐりに降つてゐた。 何處を見たつて、何んにもなかつた。電信柱の一列がどこまでも續いて行つて、マツチの棒をならべたやうになり、そしてそれが見えなくなつても、まだ平であり、何んにも眼に邪魔になるものがな…
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底本: 防雪林・不在地主(岩波文庫、岩波書店) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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