蟹工船

小林 多喜二 完結 全13話 6.2万字 約2時間3分 2004年12月1日 更新

「おい地獄さ行ぐんだで!」 二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた。――漁夫は指元まで吸いつくした煙草を唾と一緒に捨てた。巻煙草はおどけたように、色々にひっくりかえって、高い船腹をすれずれに落ちて行った。彼は身体一…
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これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、 読みやすさを確かめるために置いています。 図書カードを見る

初出 — 「戦旗」1929(昭和4)年5月、6月号

底本: 蟹工船・党生活者(新潮文庫、新潮社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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