扇野

山本 周五郎 完結 全13話 3.4万字 約1時間7分 2022年5月5日 更新

「うんいいね、静かな趣きだ」 石川孝之介はそう云って、脇にいる角屋金右衛門に頷いた。 ――なにを云やあがる。 栄三郎は心の中でせせら笑った。 孝之介は、藩の家老石川舎人の長男だという。年は栄三郎より五つ六つ若いだろう、二十六七歳と思えるが、家老職の子らしいおちつきと、すでに一種の…
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これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、 読みやすさを確かめるために置いています。 図書カードを見る

初出 — 「面白倶楽部」大日本雄辯會講談社、1954(昭和29)年5月号

底本: 山本周五郎全集第二十五巻 三十ふり袖・みずぐるま(新潮社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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