寒い日のこと

小川 未明 完結 全1話 2,585字 約5分 2022年2月22日 更新

それは、もう冬に近い、朝のことでした。一ぴきのとんぼは、冷たい地の上に落ちて、じっとしていました。両方の羽は夜露にぬれてしっとりとしている。もはや、とんぼには、飛び立つほどの元気がなかったのです。 昨日の夕方、彼は、この山茶花のところへ飛んできました。さびしくなった圃の方から夕日…
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底本: 定本小川未明童話全集 6(講談社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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