蓮

豊島 与志雄 完結 全1話 3,969字 約8分 2006年1月20日 更新

私は蓮が好きである。泥池の中から真直に一茎を伸して、その頂に一つ葉や花や実をつける、あの独特な風情もよい。また、単に花からばかりでなく、葉や実や根などからまでも、仄かに漂い出してくる、あの清い素純な香もよい。その形、その香、そして泥土と水、凡てに原始的な幽玄な趣きがある。 田舎の…
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底本: 豊島与志雄著作集 第六巻(随筆・評論・他)(未来社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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