ノベリズ
書いて、読む
豊島 与志雄 完結 全2話 1.4万字 約27分 2006年1月4日 更新
――私はその頃昼と夜の別々の心に生きていた。昼の私の生命は夜の方へ流れ込んでしまった。昼間は私にとって空虚な時間の連続にすぎなかった。其処には淡く煙った冬の日の明るみと、茫然とした意識と、だらけ切った世界とが、倦怠の存在を続けているばかりだった。然し夜になると私の心は鏡の面のよう…
これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、 読みやすさを確かめるために置いています。 図書カードを見る
初出 — 「新思潮」1914(大正3)年3月
底本: 豊島与志雄著作集 第一巻(小説Ⅰ)(未来社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。
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