回想録

高村 光太郎 完結 全5話 3.6万字 約1時間11分 2007年1月18日 更新

私の父は八十三で亡くなった。昭和九年だったから、私の何歳の時になるか、私は歳というものを殆と気にとめていない。実は結婚する時自分の妻の年も知らなかった。妻も私が何歳であるか訊きもしなかった。亡くなる五六年前に一緒に区役所に行って、初めてその時妻の歳を知ったが、三つ位しか違わぬこと…
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底本: 昭和文学全集 第4巻(小学館) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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