私本太平記 06 八荒帖

吉川 英治 完結 全18話 10.8万字 約3時間37分 2013年1月14日 更新

十月。晩秋の好晴。 北条高時は江ノ島の弁財天へ参籠して、船で浜御所へもどる海上の途にあった。 「なに。わしを清盛のようだとか?」 あの特有なかなつぼ眼で、高時は船中の船酒盛りの近習らを、ねめ廻し、 「ばかを申せ。すれや元々、北条家は“平家”であるには、ちがいないが」 と、ぺろと上…
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底本: 私本太平記(四)(吉川英治歴史時代文庫、講談社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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