秋の岐蘇路

田山 花袋 完結 全6話 1.0万字 約21分 2020年11月21日 更新

大井、中津川の諸驛を過ぎて、次第に木曾の翠微に近けるは、九月も早盡きんとして、秋風客衣に遍ねく、虫聲路傍に喞々たるの頃なりき。あゝわが吟懷、いかに久しくこの木曾の溪山に向ひて馳せたりけむ。名所圖繪を繙きて、幼き心に天下またこの好山水ありやと夢みしは昔、長じて人の其山水を記せるの文…
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初出 — 「文藝倶樂部 定期増刊 月と露」1903(明治36)年10月

底本: 明治文學全集 94 明治紀行文學集(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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