酔狂録

吉井 勇 完結 全8話 6,926字 約14分 2011年1月1日 更新

またしても恋物語である。しかしその物語の主人公は私ではない。 それはもう今から七八年前の或る冬の夜のことであつた。私はその時分毎晩のやうに銀座界隈の酒場歩きをやつてゐたので、その夜ももうかなり遅く、尾張町の角のところにある、或る大きな、天井に近い高い壁から時時造りものの獅子が首を…
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底本: 日本の名随筆 別巻55 恋心(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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